子どもの特殊インソール(補装具)を市役所に申請する方法|実体験からわかりやすく解説 2025年 / 療育・制度活用

インソールを作るには2つのルートがある

子どもの特殊インソール(足底装具)は、大きく2つのルートで作ることができます。

  • 保険証(健康保険)を使うルート:10ヶ月に1回作ることができ、最終的に自己負担分なしになります(詳しくは後述)。
  • 身体障害者手帳を使うルート:自己負担1割で、年に3つまで作ることができます。ただし作る前に必ず区役所の福祉課への報告と区長の許可が必要です。

保険証と身体障害者手帳を組み合わせれば、年間最大3つ作ることも可能です。どちらのルートで作るかによって手続きの流れが変わります。わが家が実際に経験した保険証ルートを中心に、ステップごとに解説します。

ステップ1:補装具を作れる整形外科を探す・受診する

まず大切なのが、補装具(インソール)を作れる整形外科を受診することです。すべての整形外科で補装具が作れるわけではないため、専門の医療機関を探す必要があります。

わが家の場合は、子どもが4歳のころ、通っていた療育施設「世田谷区のぷらみんぽーと」の理学療法士の先生に相談したところ、補装具を作れる整形外科を紹介していただきました。療育に関わる専門家はこうした医療機関の情報をよく知っていることが多いので、まずは担当のPT(理学療法士)やOT(作業療法士)の先生に相談してみることをおすすめします。

ステップ2:整形外科の医師に意見書・処方箋を依頼

受診した整形外科の医師に「補装具の処方箋(意見書)」を書いてもらいます。「装具が医療上必要である」と医師が認めることが申請の前提となります。

ステップ3:補装具業者(装具屋さん)で作成・全額支払い

補装具業者(装具屋さん)でインソールを作成します。このとき、いったん費用の全額(10割)を自分で支払います。あとで保険や区から返金されますので、領収書・明細書・医師の意見書は必ず受け取りましょう。

そして、この時点で書類のコピーを取っておくことが非常に重要です。健康保険組合への申請で原本を提出してしまうと、後の区への申請でコピーが使えなくなります。装具屋さんで書類を受け取ったその日にコピーを取っておきましょう。

ステップ4:健康保険組合に療養費を申請する(7割返金)

加入している健康保険組合(または協会けんぽ)に療養費の支給申請をします。

★提出書類(原本を提出。事前にコピーを取っておく → A)

  • 領収書
  • 明細書
  • 医師の意見書(医療費を支払ったときに受け取った書類一式)

審査が通ると、支払った費用のうち健康保険適用分の7〜8割が返金されます。健康保険組合から「療養費支給決定通知書」(→ B)が届いたら次のステップへ進みます。

ステップ5:お住まいの自治体に医療助成費を申請する(残り3割返金)

健康保険から7割の返金を受けたあと、残りの3割をお住まいの自治体の子ども医療費助成制度で申請します。自治体によって制度名は異なりますが(「乳幼児医療助成制度」「小児医療費助成制度」「子ども医療費支給制度」など)、目的と手続きの大枠はほぼ同じです。

世田谷区の場合

申請先は世田谷区子ども家庭課(子ども医療・手当担当)です。郵送でも申請できます。

〒154-8504 世田谷区世田谷4-22-33 TEL:03-5432-2309

★提出書類

  • 医療助成費支給申請書【第6号様式】(世田谷区ホームページからダウンロード可)
  • 領収書・明細書・医師の意見書の写し(コピー)← A
  • 療養費の支給決定通知の原本 ← B
  • 子ども等医療証または受給資格認定通知書
  • 保護者の口座がわかるもの(窓口申請の場合)

審査後、原則3か月程度で保護者の口座へ残りの3割が支給されます。

世田谷区以外にお住まいの方へ

健康保険で7割が返金された後、残りの3割を自治体に申請する流れはどの地域でも基本的に同じです。ただし、以下の点が自治体によって異なります。

  • 制度名・窓口名:「子ども家庭課」「子育て支援課」「保険年金課」など名称が異なります。
  • 申請書の様式:各自治体のホームページからダウンロードするか、窓口でもらいます。
  • 対象年齢:中学卒業まで助成する自治体が多いですが、就学前までの自治体もあります。
  • 所得制限・自己負担:全額助成の自治体もあれば、一部自己負担が残る自治体もあります。
  • 返金までの期間:目安は2〜3か月ですが、自治体によって異なります。

まずはお住まいの市区町村の窓口やホームページで「子ども医療費助成」「治療用装具」と調べてみてください。不明な点は窓口に電話で確認するのが一番確実です。

身体障害者手帳を使う場合は手順が異なります

身体障害者手帳を使ってインソールを作る場合は、手順が大きく異なります。作る前に必ず区役所(市区町村)の福祉課に「インソールを作りたい」と相談し、区長(市区町村長)の許可を取ることが必須です。許可を取る前に作ってしまうと補助の対象外になってしまうため、必ず事前に窓口へ相談してください。

  • 年間3つまで公費で作成可能
  • 自己負担は1割
  • 作成前に必ず福祉課への報告・許可申請が必要

申請してみてわかったこと

「どこに相談すればいいかわからない」というのが最初の壁でしたが、ぷらみんぽーとの理学療法士の先生に相談したことで、スムーズに動き出すことができました。療育の現場にいる専門家は、こうした制度や医療機関の情報に詳しいことが多いので、まずは療育の先生に聞いてみるのがおすすめです。

また、書類のコピーを取るタイミングが申請の成否を左右します。装具屋さんで書類を受け取ったその日にコピーを取っておくだけで、後の手続きがずっとスムーズになります。

次回は、インソールを作ってから実際に歩き方がどう変わったか、リハビリの様子についても書いていこうと思います。同じ境遇のパパ・ママのお役に立てれば嬉しいです。

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